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日々のこと
伊予原 新『藍を継ぐ海』感想・ネタバレなし|読み終えてから評価が変わった一冊
人はなぜ、誰かのために嘘をつくのか。そして、ただ知らなかっただけのものが、知った瞬間に面白く見えてくるのはなぜだろうか。 直木賞を受賞した『藍を継ぐ海』は、五つの短編からなる作品だ。この小説を読んで強く印象に残ったのは、「知識に触れる面白... -
旅行
歩き遍路9日目|国道55号、ただ歩くだけの一日。疲れと孤独が並んでいた
2022年9月30日朝4時を少し過ぎたころ、目が覚めてしまった。美脚お遍路さんから「俺、いびきうるさいから」と言われて身構えていたけれど、耳栓をして寝たおかげか、まったく気にならなかった。 この宿にはレギュラーコーヒーが置いてあり、それがとてもお... -
日々のこと
柚木麻子『BUTTER』感想・あらすじ|言葉にしづらい違和感を見事に描いた一冊
「BUTTER」というやわらかな題名と、結婚詐欺という不穏な題材。その落差に惹かれて、BUTTERを手に取りました。二つがどう結びつくのかという興味から読み始めたのですが、気づけば繊細な心理描写に引き込まれ、一気に読み終えていました。 本作が描いてい... -
旅行
歩き遍路8日目 22番平等寺~23番薬王寺|徳島最後の道で、見え方が少し変わったこと
2022年9月29日日本には「察する」という文化がある。 正直、これまで、あまり好きにはなれなかった。 「察してもらって当たり前」「察してくれない方が悪い」 そんな風に、誰かの甘えや身勝手な期待の道具として使われる場面を、何度も見てきたからだ。 そ... -
日々のこと
天童荒太『昭和(レトロ)探偵物語 平和村殺人事件』感想|重厚作を期待すると戸惑う一冊
天童荒太といえば、『永遠の仔』や『悼む人』に代表される、重厚な人間ドラマを思い浮かべる人が多いだろう。人間の深淵、逃れられない宿命、痛み、そして魂の救済。そうした重いテーマを、身を削るような熱量で描き切る作家であり、読むたびに強く引き込... -
旅行
歩き遍路7日目20番鶴林寺~21番太龍寺|雨の山道とGPS迷子、太龍寺の願いは届かず
2022年9月28日水曜日 今日は、まさかの深夜2時半起床。一度トイレに行って布団に戻ったものの、目は完全に覚醒してしまった。眠れそうにないまま時計を見つめ、結局3時少し過ぎに起床。 「どうしてこんなに眠れないんだろう…」とは思うけれど、不思議と日...
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