2021年11月3日から12月20日まで百貨店でお歳暮の注文受付の短期アルバイトをやりました。
派遣会社からの紹介で、「簡単な入力ができれば大丈夫。」という言葉を信じ仕事を受けましたが、
以前この仕事をやったことがある人から「わからないことがあっても聞ける人がいないし泣きながらやったよ~。」と聞き一気に不安に…。
ネットで体験談などを検索すると、「きつい」、「辞めたい」という話ばかり目につき仕事を受けたことを激しく後悔しました。
2日間の研修を受けた後も内容が全然覚えられず不安が増すばかり…。
でも、なんとかなりました!
このバイトをやろうか迷っている方の参考になれば嬉しいです。
研修・仕事内容と給料などの勤務条件
私の他にも2名バイト初心者がいましたが、みんな初日終了後は「思っていたほどじゃなかった。」と胸をなでおろしていました。
通常初日は大混雑で大忙しと聞いていたのですが、蓋を開ければコロナのせいなのかお客さんが少なくそんなに忙しくありませんでした。
そのため11月中に仕事を覚える時間の余裕があったことが以前泣きながらやった人との違いかと思います。
お歳暮注文受付の仕事内容
お歳暮の注文受付と一言で言っているのですが、実際はお歳暮だけではなく、香典返しやご仏前、出産、結婚などの各種内祝い、御礼などいろいろな用途のご進物があります。
その用途に合わせて、熨斗や水引き、包装形態、発送時期などをお客様から聞き取り注文フォームに入力をしていきます。
この仕事の難しいところは、商品の温度帯の違い(常温、冷蔵、冷凍の3種類があります)や、発送元などの商品の状況により、包装形態や商品の抱き合わせ、日時指定などができたりできなかったりするところです。
これがすごく混乱するんですよ。
ただ、壁を隔てた裏側に注文の確認作業をしている社員の人たちがいて、ちょっとでもわからないことがあったら聞きに行けたのでお客様の前で困るということはなかったです。
給料や勤務時間、服装など
派遣会社からの紹介でしたが、百貨店側での面接などはありませんでした。
派遣会社のOKがあれば即採用という感じでした。
- 給料
時給970円 交通費全額 雇用保険のみ
時給は北海道の地方都市の相場では期間限定なので普通だと思います。 - シフト
早番・中番・遅番の3交代制 7.5時間勤務、4週8休
休みの希望はほぼ100%通ります。 - 残業
約1ヶ月半の勤務で30分ぐらいの残業が3~4日ほどありました。 - 休憩、ランチ
休憩は50分と20分の2回。
ランチは社員食堂、休憩スペースあり。ポット、電子レンジ、自販機あり。
外出禁止のため外食不可。 - 服装
白のシャツ、黒または紺のカーディガンとスカートかパンツ、黒のパンプス
すべて自前。シャツは一番上のボタンも留めないといけなかったので首が苦しかったです。
その他ホールペンや電卓などもすべて自分で用意する必要がありました。
研修内容
研修は同じ派遣会社で毎年お中元・お歳暮の仕事をしている人が講師となり、百貨店の事務所の一室で行いました。
服装は自由でジーンズなどのカジュアルでもまったく問題ありませんでした。
期間は二日間で9:45~18:30までびっしりとやりました。
研修内容は以下の通りです。
- ご進物の種類やエコ包装、完全包装といった特殊な用語の説明
- ご進物ごとにどのような熨斗や水引きが適用されるかの説明
- 実際のパソコンでの注文受付フォームの操作方法の説明
- ロールプレイング
- ロッカールームや社員食堂など館内を案内してもらう
熨斗や包装形態の実際の見本があればこんなに不安になることはなかったと思うのですが、簡単なイラストや言葉での説明だったのでまったくわかりませんでした。
何度聞いても理解が深まることはなく不安が口から溢れ出て溺れそうな状態で研修は終わりました。
運命の初日
一番最初のお客様は研修時に講師も務めてくれたベテランのバイト社員の方が受けてくれました。
その様子をこっそり覗き見たり、どんな注文内容でどんな入力をしたのかを説明してもらったりしていると、とうとう自分の番がきてしまいました。
ドキドキしながら席に案内し注文を聞くと、一番簡単な「お歳暮のエコ包装」の選択で、お届け先もすでに登録済みだったのであっさりと終わりました。
初日は、受けたお客様のほとんどが「お歳暮のエコ包装」という簡単な注文ばかりでした。
1件イレギュラーな内容で双子の出産内祝に当たってしまいまったくわからないなか、社員の人に教えてもらいながらやりました。
半月ほどそんな風に実践を繰りしていくうちに、12月にはどんなご進物のパターンが来ても対応できるようになっていました。
メリットとデメリット
お歳暮注文受付のバイトを実際経験して感じたメリットとデメリットをお伝えします。
メリット
自己アピールしやすい経歴になる
特別なスキルがいらないバイトって多少なりとも接客が関係してくると思います。
会社辞めて事務経験しかなかったので、がっつり「接客」したと言う経験を持てたおかげで履歴書の特技欄の記載や、面接時での自己アピールがしやすくなりました。
お歳暮の受付は1対1で10~15分近く一人のお客様に対応します。
それが1日数十人、無我夢中でいろんなお客様と向き合います。
それが1ヶ月半という短い期間であっても、接客に対する不安を無くすには十分で、接客が自分の強みになったと実感が持てました。
クレジットカード勧誘や携帯販売バイトは時給が高いのでやりたいなと思いつつ自分にできるか自信が持てずに手を出せずにいたのですが、今はまったく抵抗がありません。
実際、現在クレジットカード勧誘のバイトをやっているのですが、お歳暮受付より楽で時給もいいです。
経験者は定期的に仕事のオファーがある
お歳暮とお中元は年2回必ずバイト募集があります。
ご進物のルールって普段の生活では馴染みがなく覚えるのが大変なので経験者は大変重宝されます。
1か月半の期間限定ですが、その期間びっしりシフトが入るので比較的まとまった金額を稼げます。
また、時期と期間が決まっているので予定も立てやすいかなと思います。
デメリット
女ばかりの職場の人間関係が少し面倒だった
私の働いていた職場の「ギフトセンター」は、9割方女性で年齢層は30代~60代で結構高めでした。
びっくりしたのはパート社員でも社歴20年以上の人が結構いたことです。
そしてそういう人たちのヒステリック具合が悩みの種でした。
例えば、ミスなどがあると普通に注意すればいいのに、事実確認もせず、人の話も聞かずいきなりその場にいた人にブチ切れる感じです。
短期バイトなので少しの我慢と思い聞き流していました。
言うことが人によって違う
お中元、お歳暮は時季的なものなので、社員もバイトもその時季だけこの仕事をやるために集められます。
普段は違う売り場にいたり、経理などの別な仕事をしている人も駆り出されています。
なのでしようがないのかもしれませんが、わからないことを聞いたら、違ったってことが何度もありました。
間違っているのでチェックする社員に怒られるのですが、その際「あの人が言ったのでこうしました。」なんて言えません。
どうしてこうしてしまったかの理由が言えずしどろもどろになってしまい辛かったです。
みんな言うことが違うと気づいてからはチェックする社員にだけ聞くようにしました 笑
困ったお客様たち
これはデメリットでもありメリットでもあると思います。
本当にいろんな人が来ます。
いい人の方が多いのですが、変な人や困った人がたまに来ます。
どんな人か説明するときりがないぐらい多種多様です 笑
そんな人を接客していたら、他のバイトの人たちも気づくので労ってくれたり、その話題で盛り上がったりと、今となっては楽しい思い出です。
そういう困った人たちにどのように対応していくか考え、実践し、身についたことが大きな収穫でこのバイトを経験して良かったと思います。
接客経験が欲しい人、興味がある人は一度やってみてほしい
大変な部類に属するバイトかもしれませんが、短期のバイトなのでもしその期間空いていたらぜひチャレンジして欲しいです。
またやりたいかという質問には返答に困るけど、「やってみて良かった」と迷いなく言えます 笑
職場の環境や接客業という職種柄、いろんな人と向き合う羽目に会い、それは自分自身にも向き合うことになりました。
その人に嫌な気分にさせられたと思ってしまいがちですが、そういう気分になるかどうかは自分で決めることができます。
ぞんざいな扱いを受けても、「それに反応したら負け」というルールを勝手に自分で作って、不機嫌になるのを我慢しながら喜怒哀楽を見せずに普通に接客をするようにしました。
そうするとだんだん相手も不機嫌な態度が崩れ始めます。
そうすると私も嬉しくなり機嫌が良くなると、相手も優しくなるんですよ。
相手を直接的に変えようとすることは難しいけど、自分が変わることで間接的に相手を変えるきっかけを作る、それが接客の極意であり人間関係がうまくいくコツだなと思いました。
自分の機嫌は自分が取る、ことを接客を通して実感できたことがこのバイトを経験した一番の収穫です。
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