2022年9月26日月曜日
夜中の3時ごろに目が覚めた。
最近は寝つきだけはやたら良いのに、なぜか目覚めが異様に早い。
寝床が毎日変わるので適応できていないのかな。
初めての通夜堂泊、体がまだ遍路についてきていない
6時に朝食をとり、7時15分に宿を出発。
女将さんがわざわざ遍路道の入口まで連れて行ってくれた。
土地勘ゼロの身としては、これだけで精神的な安心感が段違い。
最初の山が最大の山場
この日の最初は、約1時間ほどの登山。
前日、盛大に道を間違えて「これ遭難するやつでは?」という経験をしていたので、正直かなりビビっていた。
出発前に女将さんに
「ここ、迷いませんか?」
と聞くと、
「道案内がちゃんとあるから、その通りに行けば大丈夫」
とのこと。
実際に登ってみると確かに険しい。でも、道標はしっかりある。
焦らず、欲を出さず、案内通りに進めばちゃんと山を抜けられる。

山を越えた先はご褒美タイム
1時間半ほどで山を抜けると、一気に景色が開ける。
青空、山、川。これぞ四国、という穏やかな風景が続く。

途中、野菜や梅干しの無人販売がいくつかあった。
歩きながら食べられる果物があれば最高なんだけど、なぜか梅干し率が異様に高い。塩分補給にはいいのかもしれないけど梅干は苦手…。

13番大日寺 リポビタンDは徳のバロメーターなのか
13時過ぎに第13番札所・大日寺に到着。

少し休憩していると、山道で抜きつ抜かれつしていた外国人のお遍路さんがやってきて、リポビタンDを1本くれた。
「歩いてたら2本もらったから」
とのこと。
同じ道を歩いていたはずの私は一本ももらっていない。
複雑な心境…。
14番から17番まではお寺が数キロしか離れていない。
宿の女将さんから
「井戸寺には通夜堂があるから、泊まるならそこがいいよ」
と聞いていたので、17番まで行く予定にしていた。
14番 常楽寺 やせ細った空腹の猫
14時、常楽寺に到着。

常楽寺には、やせ細った猫がいた。
とても人懐こくて、明らかにお腹を空かせている。
持っていたのはおにぎりだけ。
猫に良くないと分かりつつ、海苔を少しあげると、ものすごい勢いで食べた。
ご飯部分も、味のついているところを避けてあげたけれど、それも一瞬だった。
よっぽどお腹がすいていたんだな。
ここで保護できる人間だったらよかったけど、
でも自分はそうではなく、結局その場を離れることしかできなかった。
せめてもの罪滅ぼしに、
「この猫が優しい人に出会えますように」
と、その後すべての札所で祈ることにした。
15番國分寺、16番観音寺 忘れ物の金剛杖
15番國分寺、16番観音寺と順調にお参り。

16番観音寺では、金剛杖置き場に1本だけ杖が残っていた。

周囲にお遍路さんらしき人はおらず、明らかに忘れ物。
この杖の持ち主は取りに戻ってくるかな?
忘れ物に気づいた時のショックを思うとこっちも気が重くなる。
17番 井戸寺へ、そして通夜堂泊
17時過ぎ、陽が傾きかけたころ、17番札所・井戸寺に到着。
納経はギリギリ間に合った。

通夜堂も空いているとのことで、この日はここに泊まることに。
近くにローソンがあると教えてくれたけど、行くのが面倒で夕食は持っていたカロリーメイトで済ませた。
井戸寺のトイレで顔を洗い、体を拭いて一日終了。
通夜堂は窓が大きく開いているがカーテンなどなく、外からはシルエットが丸見え。
置いてある座布団みたいなのも埃まみれでダニとかいそうで使うには躊躇するレベル。
この日は天気が良く気温が高かったせいか室内に熱がこもって熱く、窓を開けたまま寝る度胸もなくて扇風機の風を浴びながら眠りについた。

タダで寝床として使わしてもらい、扇風機も置いてくれて、電気もあり、施錠もでき、トイレも無料で使わしてもらえるのだから不平不満を言ってはいけない。
有難いことと思わなければ。
この日は暑さも疲労もピーク。
20時に電気を消したものの疲れているのに全く眠れず何度も今何時だろうと時計を見た。
でも5時のアラームで目が覚めた。
どうやらいつの間にか寝てしまっていたみたいだけど寝た気がしない。
2022年9月26日月曜日
13番大日寺~17番井戸寺
歩行距離 約21km
所要時間 8時間32分
使ったお金 1,740円 5日目までの合計 34,946円
・交通費 0円
・宿泊費 0円
・洗濯代 0円
・食 費 240円/自販機麦茶130円、ジュース110円
・御朱印 1,500円(13-17番)
・その他 0円


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