2024年7月11日木曜日
・走行距離:194.7km
道の駅 パパスランドさっつる ~ 道の駅 パパスランドさっつる
・使ったお金:2,910円
~内訳~
食費 1,200円
ガソリン 0円(0L )
観光費 850円(硫黄山摩周湖駐車場利用料 500円、屈斜路湖コタンアイヌ民族資料館 350円)
その他 0円
風呂 450円(小清水温泉ふれあいセンター)
お土産 410円
人の話し声で目が覚めた。
時間を確認するとまだ5時前なんだけど。
ばあさんと数人のじいさんの話声が、夜が明け始めてまだ薄暗い中響き渡っている。
車から外に出ると、三重県ナンバーのババア達が自分達の車中泊の話で盛り上がっている。
朝の4時台なんて寝ているのが普通なんだから少しは気にしろよっ!
気遣いがゼロなのが自由すぎてムカつくけどその図太さが羨ましくもある。
地球に生かされていることが身に染みてわかった
今日は予定が盛沢山だから、早めに出発することにした。
ババアどもも相変わらずうるさいし。
さっさと身支度をして7時前に道の駅パパスランドを出発した。
さくらの滝 早朝はそんなに飛んでいない
この旅でも特に楽しみにしていた場所だ。
サクラマスが産卵のために滝を遡上する光景が見られる。
ちょうど時期だしすごく楽しみだ。
結構山奥で、細い山道を走ること30分。
途中案内板があったから迷うことなく行けた。
早速、滝のほうに行くと先客が一組だけでゆっくり見れそう。
カメラを構えてサクラマスの飛び跳ねる瞬間を撮ろうとするけど、なかなか難しい。
今は最盛期だから次から次へとサクラマスがジャンプしてシャッターを適当に押せば何かしら撮れるだろうと思っていたのに全然違う。
1匹飛んで、またしばらくしたらもう1匹飛んでという感じで、タイミングよくシャッターを切るのがすごく難しい。
最盛期のはずなのにどうしてこんなに数が少ないんだろうって不思議に思っていたら、
掲示板に昼間、暖かくなってきたらいっぱい飛ぶと書いてあった。
朝早すぎて、まだ十分に気温が上がってなくてそんなに飛んでなかったみたいだ。
今飛んでいるサクラマスたちはちゃんと滝を登れているのかな。
直立に聳え立つ水の壁を激しい流れに逆らって進むのは至難の業だ。
体の大きさが何十倍もある私でもこの滝を登るのは無理。
果敢に挑む姿に感動した。
あんな小さな体でなんて逞しいんだろう。
神の子池 神秘的な空間に立ちすくむ
次は透き通った青い色で有名な神の子池へ向かう。
ここは朝早くて正解。
人がいないおかげで、森の中がシーンと静まり返っている。
そこに不自然なほど真っ青な池が佇む光景はため息が出るほど美しい。
水温が1年を通して8℃と低く、倒木が腐らないため化石のように水の中に沈んでいてすごく神秘的だ。
アルバニアのブルーアイを思い出すな。
池の周りをのんびりと一周するとちょうど人が来たのでこの空間を譲ることにした。
タイミングよくこの神秘の自然を独り占めできてラッキーだった。
硫黄山(アトサヌプリ) 摩訶不思議な光景
次は硫黄山へ向かう。
ここは駐車場が500円かかるけど、摩周湖第一駐車場との共通チケットで両方停められる。
硫黄山は不思議な感じだったな。
自然が作り出したものなのに、色がすごく人工的で着色料の色みたいでその不自然さに心を奪われた。
異世界に迷い込んだ錯覚を感じたよ。
後不思議なのがやたらカラスがいるんだよな。
食べ物とかなさそうだし過酷な環境に思える場所になんでいるんだろうって思っていたんだけど、遊歩道を散策していたら案内板があってその理由が判明した。
硫黄山の周りにハイマツという松の一種が生えていて、その松ぼっくりをこのカラスたちが主食としているそうだ。
カラスって、生ゴミとか食べているイメージだったけど、一見過酷そうな環境にも適応してすごいよな。
賢くて強い生き物なんだなって見直したよ。
帰りに硫黄山の熱で作ったゆで卵を食べた。
ゆで卵の殻をガムテープを使って取る方法が紹介されていたんだけど、あんまりうまくできなかった。
殻の叩きが足りなかったみたい。
いいアイディアだと思ったけど、普通に殻を割って手で剥いたほうが早いと思う。
味は普通だった。
私、バカ舌なんだろうな。
摩周湖 どでかくて美しい水たまり
摩周湖は有料の第一駐車場よりも無料の第三駐車場で見たほうがきれいだったな。
第三の方が遮るものがなくて湖を広く見渡せる。
でも第一はトイレも売店もありお土産もいっぱい売っていて試食もあった。
霧の摩周湖って聞くけど、その日は快晴で霧も雲もなかった。
摩周湖は水の流れがないため湖ではなく「水たまり」という定義になるんだって。
なんて巨大で美しい水たまりなんだろう。
展望台からはかなりの距離があるのに、それでも水の美しさがわかった。
屈斜路コタンアイヌ民族資料館 動物を殺すことについて
摩周湖の後は、屈斜路湖方面へ向かう。
アイヌ民族資料館があり、ここではイオマンテの儀式を行った映像を見せてもらえる。
ゴールデンカムイのおかげでアイヌ文化にすごく興味を持っていて楽しみにしていた。
思いがけずJAF会員割引があり、団体料金で入れた。
映像はきつねのイオマンテで、子供の頃からかわいがっていた狐を殺し皮をはいでしまう儀式だ。
こう書くと残酷だけど、そこまでする過程がきつねの命をいただくことに対して手を尽くしきる様はすごく考えさせられた。
自分は当たり前のようにお肉を食べ皮製品を使っているけど、そのために命をささげてくれた動物たちに感謝の気持ちを感じただろうか?
イオマンテでは送り出すキツネのために手間暇かけてお酒を造り、品質が合格点に達しなかったらまた作りなおすそうだ。
キツネを神様の世界にお戻しする前に、現生でおもてなしをし、キツネの肉体をいただいたお礼に、たくさんのお土産を持たせ送り出す。
肉体を脱ぎ捨てたキツネの魂は、神様の世界でも大歓迎され、お土産をみんなに配りながら人間界のすばらしさを伝えるそうだ。
かわいがっていた動物を殺すことはつらいけど、生きるためにその辛さと向きあい、敬意を尽くしてみんなで送り出す。
本当に生き物を大切にし、感謝していることが伝わった。
スーパーでパック詰めされた肉を何の感情も持たずに食べているけど、その動物たちのことを想像して、感謝して有難くいただかないといけないと思ったよ。
すごく大事なことを忘れていたんだなって思った。
この博物館ではキハダの実のお茶もいただけた。
酸味があって野生味溢れる素朴な味で苦手だった。
和琴半島 いもだんごと露天風呂
ちょっと小腹がすいたので、和琴半島にある売店で芋団子を買った。
注文後に油で揚げてくれるので10分ぐらい待ったかな。
揚げたてのほくほくの芋団子に甘じょっぱいたれが良くあっておいしかった。
その後、露天風呂があるとのことで湖の周辺を散策した。
途中湖で泳いでいる人がいて、そこが露天風呂なのかと思って、
「水はあったかいですか?」と聞いたら、
露天風呂入った後に涼んでいるだけって言われた。
そのわきに小屋風のものがあってそこに露天風呂があった。
お湯に手だけ入れたけど熱めでなかなかいいお湯だった。
露天風呂入って、湖で泳いで涼んでって最高じゃない。
入りたかったな。
また機会があったら水着用意して入ってみたいな。
美幌峠 屈斜路湖を一望
お次は美幌峠へ。
ここら辺は見どころが詰まっていて楽しいな。
北海道旅行でおすすめの場所を進めるとしたらここと富良野かな。
道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠に車をとめ、展望台へ。
途中、美空ひばりの「美幌峠」の歌詞の石碑があって、失恋の曲なんだね。
今日は天気いいし人も多いから、歌詞と美幌峠のイメージがマッチしない。
屈斜路湖を一望できる壮大な景色に感動したな。
今日はここで車中泊の予定だったんだけど、時間があるので移動することに。
道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠はめちゃくちゃきれいで車中泊するには快適な感じがしたけど、山の中にポツンとあるので夜は怖そう。
今日も結局パパスランドへ
鹿肉バーガーが食べたくて道の駅 葉菜野花(はなやか)小清水に来た。
楽しみにしていたんだけど、売り切れだった。
この前の鹿肉ジンギスカンもだけど、お昼には売り切れてしまうんだろうな。
仕方なく豚丼を食べたけど、普通だった。
美味しくもまずくもなくただ空腹を満たすためだけって感じで食べた。
さっき、アイヌ博物館で生き物が肉体を提供してくれたことに感謝しないとって思っていた矢先にもうこれだもんな。
勝手に期待して幻滅して、そんな自分が情けない。
空腹を満たしてもらったことに感謝の気持ちを持たないとな。
ここの道の駅は列車の駅が隣接していた。
コンビニやモンベルも併設されていて便利なんだけど、静かに寝れる感じではないんだよな。
予定では道の駅はなやかで車中泊するつもりだったんだけど、小清水温泉ふれあいセンターでお風呂に入った後、道の駅に戻ろうかとGoogleMap見ていたら、昨日止まった道の駅ぱぱすと距離的に違わない。
道の駅はなやかは道路沿いにあってあんまり自分好みではなかったので、今日もパパスで車中泊することにした。
頭が痛くて、20時過ぎには寝てしまった。
旅への迷いと疲れ
ホームシックなのか家に帰りたい。
知床行かないで家に帰ろうか迷っている。
最近、同じ道を走らないようにとか効率化ばかり考えてなんか嫌になってきた。
期限がある旅ではないんだから、ゆっくりのんびり時間を気にせず楽しんだほうがいいと思うんだけど。
あそこに行かなきゃってことはなくて、行くのが面倒に思ったら無理やり行く必要はないんだよ。
海外じゃないんだから、また行きたいと思ったら行けるわけで、もっと気軽な気持ちで旅を続けられないかな。
予定通りいかなくていいし、せっかく自由なんだから。
こんな自由なことなんてなかなかないし、どこかの観光地に行くことが目的じゃない。
今の自分にとって、自由気ままにのんびり旅を楽しむことが大事だと思うんだよ。
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